そる(soru):音楽と自然愛にまみれて生きる♪

お気に入りの楽器と音楽と、自然の話。

ついに本番当日【アーカイブは6/29迄:雨と月ライブ】

今回は、本番当日のできごと、初舞台の直後から感じた正体不明な謎の気持ちについてお話していきます。

音楽初心者の私が、大師匠の雨さんに声をかけられ三線弾き語りを披露した初舞台「雨と月ライブ」。

いくつもの課題を乗り越え、いよいよ本番。無事に本番を迎えることができるのか?

 

(まさかの朝から絶好調)

本番当日は午後から会場に入る。その前に声を出しやすい状態にしておきたい。

朝からカラオケボックスの広いブースを一人陣取り、練習。三線をかまえ、本番のつもりで。

あれ?声、出るじゃん!!三線も大丈夫っぽい。

緊張してもっと喉がしまって歌えないかと思った。ほっと一安心。あとは初来場の会場に無事にたどり着けるかに集中するのみ。

 

(初めてのライブハウス)

初めての会場の雰囲気に、挙動不審。落ち着かない。何をしてればいいのだろう?

やばい。いつも明るい時間にしか練習したことないのに、舞台の照明が人工的にまぶしい。自然光を浴びずにリラックスして演奏できるのか?森の木々を連れてきてほしい。

出番までまだ何時間もある。気持ちと声の調子がいつまで保てるのか?

他の人のリハーサルを見て、すごい!と感激し、胸踊る。和やかながらも少し緊張感をもって進んでいき、それを自分の出番まで見守る。

どうにかリハーサルは終えた。なんかよくわかんないけど、一通りできたっぽいのでホッとした。

それでも、出演者の方達に見てもらうのは初めてで緊張。

それでも、もう下手でも何でも、現状をさらすしかない!と腹をくくることができたのは、ほぼ毎日練習したという経験から。自分を信じることができた。

それに、雨さんからも数日前くらいに「舞台に上がって失敗してきていいよ」といってくれたのが大きかったと思う。

 

(そうだ。私、喉が弱かった)

出番まで少し練習し、そわそわして差し入れのチョコを勢いよくむさぼる。

緊張で乾いた喉に糖分が突き刺さる感じがして、むせた。

しばらくむせたら、喉がからんだようになり声がおかしくなっていた。

やばい。本番までにどうにかしなくては。

メンバーから龍角散のど飴をもらい、落ち着く。あー、良かった!

のど飴がなめ終わりそうな頃、お手伝いに来てくれた初対面のメンバーに挨拶したくて駆け寄ろうとした。

小さくなったのど飴を誤って飲み込みそうになり、またもや喉がからんで声が出ない。

もう帰りたい。そういえば私は時々、喉が異常に弱かった。急に咳き込むので龍角散のスティックタイプ粉末をを持ち歩かないと心配なくらい、喉が弱いのを忘れて油断していた。

緊張も手伝って、声を出しても出してももう元には戻りません。

 

(自分の楽器が使われる喜び⤴️)

まだ喉は治らない。それはさておき、私にとっては一番うれしかったことかもしれない。

私が集めている持ち運べる楽器達。その中の「ジャンベ」(アフリカ生まれの太鼓)。龍の柄が彫ってあるジャンベを、私の演奏にあわせて叩いてもらえることになっている。

合わせてくれる方とは、当日が初めて。普段からバンドのステージに上がっているだけあって合わせるのには慣れている。私の単独演奏をいい感じにまとめてくれるはず。(さっきのリハーサルでは、マイクの関係でジャンベがよく聞こえなかった💦)

楽屋スペースで、私のジャンべを叩く音が聞けて、もうそれだけでうれしかった。

そこから私の歌と演奏に合わせてもらう流れとなり、感激すぎて全く言葉にならなかったけど!!本当にうれしくて。

もう、今日はこれができたから、私は十分です!!お疲れさまでした~⤴️という気持ち。

楽器が好きで、その私の楽器が舞台で使われるんですよ!?しかも私のために。

もう感動しかない😭 ジャンベも私の下手なポンポコ叩きで楽器人生(?)を終えなくてすみ、本望だと思う。

声は、喉が苦しいなりにどうにか出た。もう、この状態でいけってことかと腹をくくった。

 

(三線との出会い)

私が三線を始めた理由。沖縄料理店で弾き語りのおじさんの生演奏を聞いた時、突然号泣してしまったから。

昔、学生時代にモンゴルの遊牧民の暮らしに憧れ、旅行に行った際、ツアーに同行してくれた現地の人が馬頭琴という、モンゴルの弦楽器を弾いてくれた。

それに合わせて、周りにいた現地の人全員がその音に合わせて歌いだす!という、素敵すぎる光景を目の当たりにし、驚き感激してウルウルきてしまった。

音楽はその場の空気を一気に変える。

先ほどの三線おじさんの演奏は、その時の光景を彷彿とさせた。

「私、この三線のおじさんみたいに、なる!!」

全く弦楽器なんてさわったことのない私が、急に思い立って決意した、三線との出会い。(数年後、ネット注文でお迎えし、1~2年寝かすことになるとは知らず)

 

(沖縄出身ではない私が三線を弾くこと)

私は沖縄の人ではない。沖縄の人とも特にご縁はない。何回か旅行で行ったことがあるというだけ。

だからなのか、沖縄以外の人が三線を、しかも独学でやることは「インチキ」「まがいもの」「偽物」であるような気がしていた。誰に言われたわけでもないのに。

今考えると、それなら沖縄出身以外のプロの三線奏者は偽物なのか?という、大変失礼な思い込み。

さらに、三線という琉球古典音楽にも使われるものだから、民謡とて、どこかで演奏の仕方を習わなくてはならないのでは?もセットで付いてきた。

だけど、本番前。同じ出演者で沖縄出身の仲間が「沖縄以外の人が、沖縄のことを好きになってくれて、三線を使って沖縄の良さを広めようとしてくれるのはうれしい」と何気なく言ってくれた。泣きそうになった。

不安と、自分で作り上げた勝手な妄想も、どこかへ吹き飛んだ。本当にありがとうございました。

沖縄の海が好き。私の地元の森や湖も好き。私にとっては両方大事。

好きなものをただ伝えたいだけなのに、その土地で生まれてないとか、私が思うほどにこだわり嫌がる人は本当にいるのか?

そんなことは、もうどうでもよくなった。

 

(間違えても、堂々と)

出番。話したいこと、伝えたいことが全くまとまらないまま、何かしゃべって終わってしまった。

譜面台を置かせてもらえることになっていたが、楽譜を見ると余計に焦りそうなので、沖縄の海のポストカードを並べ、その周りには森のイメージがする葉っぱやツルを巻き付けて、森と海を見つめながら演奏した。

途中で歌詞が飛んだ。さっきから飛びそうな気がしてので、本当にそうなってしまった。

やばい。でも大丈夫。私の出番の前に、間違えて曲を止め仕切り直し、やり直してくれた人がいたから!

あれ、私も間違えた~。そう思えたので仕切り直しができた。先に間違えてくれて、ありがとう!

私の龍ジャンベが、マイクを通してすごく良い感じの音でリズムを刻んでくれていることにやっと気づけた。何これ、すごいうれしい。

私にとっては、ジャンベの音はなぜか懐かしい気がする音。心臓の鼓動を表しているような、「命」の鼓動のような気がした。

それを私の龍ジャンベが表現してくれたということ。語彙力なくて、やばいとしかいいようがない。

焦ってるけど、身体のど真ん中は不思議とどっしり、みたいな感覚が保て、どうにか演奏を終えられた。

 

(何、この感情?)

舞台から引き上げたところ、雨さんがあたたかく迎えてくれた。今回、雨さんのおかげでこの舞台に立つことができた。

本当にさっきまで自分が演奏をしてきたのか、よくわからないけど、感謝と興奮いっぱいでお礼をいった。

その後、落ち着いて一人になった時。なぜか達成感にひたれないことに気付いた。

何?何が起きている?

家に帰る道中も、何かがモヤモヤしている。疲れているはずなのに、モヤモヤのせいで頭が冴えてしまっている。

なぜ?今できることはやってきたじゃない?

 

(最後に)

自分が想像していたよりも緊張せずにできた。それはお客さん、出演者、このイベントを支える全ての人が、初めての人にも大変優しくあたたかい眼差しで見守ってくれたから。

そうじゃなかったら、こんなに堂々とできなかったと思う。

誰とやるか?それがすごく大事だと痛感した。

このイベントに関わってくれた全ての方に感謝します。

ありがとうございました!

 

(おまけ:アーカイブは今日6/29まで )

ラストチャンスです。まだ間に合う。

見てください😊🌿

 

次回は、本番後のモヤモヤの正体と、そのモヤモヤを晴らしてくれたできごとについてお話しします。

多分、ここまで詳しく何かのイベントについて、私の目を通して見てきたこと・感じたことをお伝えするのは、これで最後な気がします。

 

初舞台に立ちたい!と強く願った方に。

立ちたいかもしれない、と一瞬でもよぎった方に。

怖いはGOするきっかけの一つになれば、幸いです。

 

最後まで読んでくれて、ありがとうございました!

ではまた(^^)/

 

【↓Twitter  雨と月ライブ情報リンク】

https://twitter.com/sorusoru3588636/status/1672292727973904384?t=8bga9S493RgSZlhp_gARnA&s=19

 

 

☆おわり☆